奈良県・名阪国道の「魔のΩカーブ」高低差400メートルで、曲がりくねったカーブが連続

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奈良県内の名阪国道に「Ω(オメガ)カーブ」と呼ばれる区間がある。上空から見た形がギリシャ文字の「Ω」を思わせ、急な坂やカーブが連続し、事故も多発する。
 奈良県天理市と奈良市を走る福住インターチェンジ(IC)―天理東ICの山中を走る約10キロの区間。ここがΩカーブだ。近畿と東海をつなぐ大動脈のため、大型トラックや乗用車が行き交い、片側2車線の道路は曲がりくねったカーブが連続。
 この区間の高低差は約400メートルで、自動車専用道路の限界とされる6%の急勾配の下り坂がある。
 三重県亀山市と奈良県天理市を結ぶ名阪国道は、1963年4月に着工。当時は国内の四輪車の生産台数が飛躍的に増加していた時期だ。日本自動車工業会によると、62年は約99万台。それが63年は約128万台となり、66年には約228万台に達した。
 マイカー時代の到来とともに、各地の道路整備も急ピッチで進められた。Ωカーブの区間は、山を迂回するルートに。完成は65年12月で、工期の短さから「千日道路」とも呼ばれた。「時間と費用がかかるトンネル工事を避けたのではないか」。国土交通省奈良国道事務所の小林正治副所長は、こう推測する。
 名阪国道は、全国の高速道路と自動車専用道路で10キロあたりの死亡事故件数(2012年は0・95件)最多で知られる。奈良県警によると、Ωカーブの区間の人身事故件数の正確な記録が残るのは06年からで、この年は59件。その後減少傾向が続くものの、13年にはトラックや乗用車など計6台が絡む玉突き事故で1人が死亡、16年にはトラック2台が衝突し、1台が35メートル下の山林に落ちて運転手が亡くなった。

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